に、だまされない
同じ数字でも、絵にすると印象は変わる ── その手口を起こして見破る
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「グラフは嘘をつかない」は、半分だけ本当だと思う。数字は嘘をつかないけれど、その“見せ方”は、いくらでも嘘をつける。しかも厄介なのは、その嘘が論理じゃなくに効くこと。だから「知ってるから大丈夫」では防げない ── 仕掛けを分かっていても、ぱっと見では、つい騙されるんだ。

防ぐ方法は一つだけだと思う ── 自分の手で嘘を作ってみること。本当の数字は 1ミリもいじらず、見せ方のつまみだけ回して、同じデータが正反対の印象になる瞬間を、何度も指で確かめる。ここはそのための場所だよ。「素のまま ⇄ 盛る」を回すと、右上に「実際 ×M」と「見た目 ×N」の差が、数で出る。

手口は8つ、性格で三つに分けてある。① 大きさを盛る=軸を切る(横ばいを崖に)/面積で盛る(半径2倍で面積4倍)。② 流れを作る=二軸で重ねる(無関係を連動に見せる)/累計で隠す(減少を右肩上がりに)/都合よく切り取る。③ 分布と関係をゆがめる=ビン幅(山を消す・作る)/対数で隠す(急増をなだらかに)/相関を因果に(第3の原因を隠す)。一つずつ、つまみで「盛って」みて。

8つに共通するのは、本当の数字は一度も変わっていないこと。動いたのは見せ方だけだ。だから断罪する代わりに、数を並べて、判断は君に手渡してる。見るときは、外せる問いに戻るといい ── 軸は 0 から? 期間は全体? スケールは線形? 隠れた第3の原因は? この4つを指で覚えると、目が育つよ。

なぜそう見えてしまうのか、各手口のまとめは 解説(図に、だまされない) に書いてある。